「フィールドスタディ」（こども・福祉）の4回目の講義が行われました。
この科目では、実際の地域社会が抱える課題について、チームで力を合わせて課題解決に取り組んでいきます。
今年度は、大分県県民生活・男女共同参画課 参画推進班と連携講義を実施します。

第4回目となる5月26日の講義では、連携講義のテーマとなる「女性に対する暴力防止」について、女性と子どもの性と人権を考える市民ネットＮＰＯえばの会から、精神保健福祉士・社会福祉士の吉本 寛子先生にお越しいただき、ＤＶについて考えるというテーマのもと、「お互いを大切にする関係とは」という内容でご講義いただきました。

講義では、ＤＶとは、暴力によって相手を支配・コントロールすることで、生まれながらに誰もが持っている基本的な権利を奪ってしまうものであるとご説明がありました。また、ＤＶの特徴として、境界線がないこと、会話が成立しないことなどがあげられました。そして、ＤＶを受けないためには、気持ちを言葉で伝えあうことができる、お互いに話し合いができる対等な関係を築くことの大切を学びました。しかし実際は、ＤＶは別れることが難しい現実もあることから、被害にあったときには逃げてもよいこと、離れることに相手の合意はいらないことや警察をはじめ専門相談機関や行政、大学の先生などに相談して力を借りてもよいことなどを学びました。

講義の最後には、質疑応答にお答えいただいた後、吉本先生から「なりたい大人になれるから、なりたい大人になってください」とメッセージをいただきました。

次回も、学生は実際に大分県内で被害者支援等を行われている方の講演を聞き、「女性に対する暴力防止」の知識修得をし、その後は若年層に向けた広報啓発案についてチームでアイデアを出し合っていきます。